デジタル温度設定ができる七宝炉(七宝電気炉)で、純銀粘土の焼成ができます。
純銀粘土は、三菱マテリアル製の『PMC3』もしくは、『PMCFLEX(フレックス)』をお使いください。
1.純銀粘土を焼成できる七宝電気炉
デジタル温度設定ができる、下記の機種で、純銀粘土の焼成ができます。
純銀粘土中のバインダー(のり成分)が燃焼して煙が出ますので、換気を良くしてください。
また、七宝電気炉の、のぞき窓のガラスは、煙・ガスを外に逃がすため外して使用ください。
2.焼成温度・時間
900℃で約10分が目安です。
3.焼き方・作り方
七宝電気炉で純銀粘土を焼成する方法
(1)七宝炉での焼成前に、純銀粘土作品をドライヤーで十分に乾燥させます。
- 焼成前にドライヤーの温風乾燥で、40分~1時間以上の時間をかけて乾燥させます。
- 小さい鏡を用意します。
- ドライヤー乾燥後すぐにピンセット等で作品を挟み鏡の上に置きます。
- 蒸気で鏡が曇ったら、再度、20分~30分乾燥させます。
- 乾燥後、鏡が曇らなくなったら、すぐに七宝電気炉で焼成します。
時間が経つと、空気中の水分を含むため、時間が経った粘土は、再度、ドライヤーで乾燥します。
純銀粘土作品の乾燥が不十分だと、お餅のように膨らみ、破損の原因となります。
(2)七宝炉(七宝電気炉)での焼成
- 純銀粘土作品を900℃の炉に入れ、900℃になったら10分焼成します。
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初めは、500℃くらいから作品を入れることをおすすめします。
慣れてきたら、900℃の中に入れる方法でもOKです。
七宝炉に入る分量であれば、複数の作品を焼成できます。
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焼成後は、すぐに作品を取り出してください。
炉内及び作品は、非常に高温になっています。
火傷に注意し、作品の出し入れは、必ず、『七宝ピンセット』を用い、『陶芸用革手袋』を使用ください。
七宝炉の扉を開け、焼成作品を取り出した後は、すぐに扉を閉め、耐熱性の高い『耐火作業台』の上に七宝焼用の『ステンレス金網』を敷いた上に作品を置き、室温に冷めるまで触れないでください。
作品は、非常に高温になっていますので、火傷に注意し、必ず、冷めてから作品に触れてください。
4.ご注意点
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純銀粘土中のバインダー(のり成分)が燃焼して煙が出ますので、換気を良くしてください。
また、七宝電気炉の、のぞき窓のガラスは、煙・ガスを外に逃がすため外して使用ください。
純銀粘土には、純銀の微粉末とバインダーが含まれています。
バインダーが燃焼して消え、純銀成分が焼結することで、純銀になります。
- 純銀粘土作品の制作や、七宝電気炉での焼成は、高温・高熱を伴いますので、お客様にて防火上・安全上の十分な配慮をしてください。
- 電気炉に割れや故障がある場合、その箇所の温度が1000℃以上になることがありますため、純銀粘土作品が溶ける場合がありますので、ご注意ください。
- 七宝炉は、商品に添付の取扱説明書をよく読み、正しく安全にご利用ください。
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