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陶画のり(陶芸用ラテックス)は、乳液状のゴム素材で、乾燥するとゴム膜ができ、釉薬を弾きます。 ご紹介の技法におすすめの商品です。
陶画のり(ラテックス)は、粘性のある乳液状ですが、乾くとゴム状になり、釉薬を弾きます。
ゴム膜を剥がすと、釉薬が掛からない部分が残るので、 釉薬を掛け分けしたり、
ロウ抜き模様を描いたりすることができます。
今回は、陶画のりを使用して、3種類の釉薬を掛け分けする方法をご紹介します。
用意するもの(主な陶芸用品)
作り方・手順
1.陶画のり(陶芸用ラテックス)を塗る
乳液状の陶画のりを必要量用意します。
臭いがあるので、換気を良くして作業ください。
乾燥が早いので、使用後は密閉保管してください。
鉛筆で、陶画のりを塗る位置(口縁部) をマーキングしておきます。模様を彫っている胴部は「釉薬A」、腰部は「釉薬B」、口縁部は「釉薬C」を掛けます。
鉛筆の線は、焼成時に消えます。
ひっくり返して、陶画のりを塗る位置(腰部)をマーキングします。手ろくろを回しながら描きます。
ラテックスを筆に取り、口縁部に塗ります。乳液を筆で乗せるように塗ります。
腰部にもラテックスを塗ります。
釉薬の塗り方を工夫すれば、この位置にラテックスを塗らなくてもOKです。
乾燥すると、乳白色から黄色に変わり、、ゴム膜が固まります。
2. 透明釉薬を掛ける(内側)
内側に釉薬(ここでは透明釉)を注ぎます。最初に掛ける釉薬は吸いが大きい(厚くかかりやすい)ので、手早く作業するか、薄目に溶いた釉薬を使用します。
釉薬は直前によくかき混ぜ、沈澱しないうちに釉掛けします。
釉薬の掛け残しの無いように、手首を回しながら釉薬を流し出します。①と同様に手早く作業します。
腰部と内側の釉薬が同じ場合は、全体をどぼ掛け(浸し掛け)してもOKです。
釉薬が外側に垂れた場合は、スポンジで拭き取ります。釉掛け後は乾燥させます。
水分が残っていると、次の釉薬の吸いが悪くなります。
3. 釉薬Aを掛ける(1色目:胴部)
釉薬をよく混ぜた後、腰部に「釉薬A」を掛けます。
指で持てない形状の場合は「釉かけ挟」を使います。
陶画のり(ラテックス)を塗った箇所は、釉薬を弾いています。
内側に余分に掛かった釉薬は、
粘土カッターなどで薄く削ぎ落とします。(内側と腰部の釉薬が異なる場合)
4. 陶画のり(ラテックス)を剥がす
粘土カッターなどの針先で、陶画のり(ラテックス)のゴム膜を引っ張ります。
作品を強く握ると、釉薬が剥がれたり、作品が割れることがあるのでご注意ください。
指先で陶画のり(ラテックス)を引っ張り、作品から剥がします。ラテックスを塗った口縁部は「釉薬A」が掛からずに、素地が残ります。
ラテックスを剥がした後は、釉薬のバリがでますので、指先でならして平滑にします。(内側・外側ともに)
①と同様に、
粘土カッターで腰部の陶画のり(ラテックス)のゴム膜を剥がします。
②と同様に、指先で陶画のり(ラテックス)を引っ張り、作品から剥がします。胴部にのみ、釉薬が掛かり、腰部・口縁部には釉薬がかかっていない状態です。
③と同様に、釉薬のバリを指先でならして平滑にします。
5. 釉薬Bを掛ける(2色目:腰部)
釉薬をよく混ぜた後、腰部にだけ「釉薬B」を掛けます。
沈めた瞬間に、手首で軽くスナップを効かせれば、底部にも釉掛けができます。
胴部と腰部に釉薬が掛かりました。
底部に釉薬の掛け残しが出た場合は、釉薬を筆塗りします。
厚塗りしたり、釉薬が高台にはみ出していると、焼成時に棚板に作品が溶着しますので、余分な釉薬はきれいに削るか拭き取ります。
6. 釉薬Cを掛ける(3色目:口縁部)
釉薬をよく混ぜた後、口縁部にだけ「釉薬C」を掛けます。
掛け残しが出た場合は、釉薬を筆塗りします。
仕上げに、高台に付着した釉薬を、スポンジなどできれいに拭き取ります。
高台部には、釉掛け前に、予め釉抜き剤を塗っておきます。焼成時に棚板に作品が付着するのを防ぎます。
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ワンポイント アドバイス
陶画のり(ラテックス)について
今回のハウツーのように、複数の釉薬を掛け分けする用途のほかに、釉抜き模様を描く際にも使われます。
ラテックスの乾燥後、釉掛けしたら、粘土カッターなどの針先で浮かせて、剥がすことができます。
筆にこびりつき、乾くとはがれにくくなりますので、ラテックスだけに使う筆をご用意ください。
筆は、穂先がナイロン製のものをお使いください。
筆の使用前に、中性洗剤を穂先に含ませておくと、使用後のゴム被膜を剥がしやすくなります。